高知県IT・コンテンツアカデミー

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Webマーケティング人材育成&アプリ開発人材育成講座(県内通信コース・県内通学コース)が終了し、4カ月の成果を発表!

time 2020/12/10

高知県IT・コンテンツアカデミー<br>Webマーケティング人材育成&アプリ開発人材育成講座(県内通信コース・県内通学コース)が終了し、4カ月の成果を発表!

7月23日のキックオフイベントからスタートした、高知県IT・コンテンツアカデミーの即戦力人材の育成。今年は、『Webマーケティング人材育成講座』、未経験からのITエンジニア転身を目指す『アプリ開発人材育成講座(県内通学コース)』、需要の高い開発言語でスキルを身に着ける『アプリ開発人材育成講座(県内通信コース)』の3つの講座が開講し、総勢64人が学習しました。

11月28日、高知市文化プラザかるぽーとで「最終成果発表会」が開催され、受講生一人ひとりが4か月間の学びの成果を発表しました。午前中に『Webマーケティング人材育成講座』、午後の前半に『アプリ開発人材育成講座(県内通学コース)』、後半に『アプリ開発人材育成講座(県内通信コース)』の発表が行われました。

会場には、受講生が学習の成果を生かして今後の仕事に結びつけられるよう、ITスキルを持つ人材を求める県内の企業との面談・交流を行うブースが設けられました。

もくじ

  1. 『Webマーケティング人材育成講座』成果発表会
  2. 『アプリ開発人材育成講座(県内通学コース)』成果発表会
  3. 『アプリ開発人材育成講座(県内通信コース)』成果発表会
  4. 全体を通した参加者の感想

『Webマーケティング人材育成講座』成果発表会

高知の女性たちの活躍の場を広げるために、今年初めて開催した『Webマーケティング人材育成講座』は15人が受講しました。まずは講師を務めたキラメックス株式会社の丸山愛氏が、4か月間の学習内容について、













「この講座では、Webマーケティングの基礎知識からオリジナルの企画、実際の広告の運用までを学びました。「TechAcademy」は、受講生一人一人にメンターが付き、週に2回のメンタリングと、毎日のチャットサポートで対応しました。SNS広告に関するレッスンを多く設け、Twitterの実運用と、最終的にオリジナルのマーケティングプランを作成しました。
カリキュラムは、Webマーケティングの基礎知識を習得したあと、リスティング広告や運用型のディスプレイ広告、SNSの広告について学び、最終的には弊社が運営している「Tech Academy マガジン」へ誘導するツイッターの広告出稿を経験してもらいました」との説明がありました。

【キラメックス株式会社】2009年に設立した博報堂のグループ会社で、プログラミングやアプリ開発を学べるオンラインスクール「TechAcademy」を運営する。

この後、各受講生が登壇し、「自己紹介」と「なぜこの講座を受講したのか」、「実際に作成したマーケティングプラン」のほか、今後の目指すキャリア像について発表しました。

仕事や家庭の事情からやむを得ず欠席した受講生もおり、当日登壇したのは8人。

手づくりコスメの原料を販売するECサイトへ誘導するためのWeb広告のプランニングや、サイト閲覧者のデータを分析した上でのリリースのプランニング、高知県の観光推進のためのWebマーケティングプラン、菓子店の糖質オフ商品やアレルギー対応の商品を切り口にした「その人に刺さる」広告プランなどを発表しました。

受講の動機については、「前の職場で、一次産業にはまだまだWebマーケティングの伸びしろがあると感じて受講を決めた」「Webデザインをしているが、マーケティングの知識が不可欠と感じた」「家庭環境に合わせた働き方をしてきたが、子どもが大きくなったので自分の能力を生かした仕事、自分がやりたい仕事を見つけたい」という声が聞かれました。

今後のキャリアについては、「中山間地域に住む若者として、インターネットがあれば都会と変わらない仕事ができることを証明したい。ワークライフバランスのモデルとなって、地域活性化の一助になりたい」「自社のWebサイトの訪問を上げて実売に結び付けたい」「住む場所によって仕事の幅を狭めない生き方をしたい」「交通手段、宿泊予約、おすすめスポットなどをまとめた便利な旅行サイトを自作したい」など前向きな声が多く聞かれました。

中には、受講中に就職活動を行い、IT関連企業に転職した受講生もいました。

丸山氏からは、「仕事や子育てが忙しい中、工夫して時間を作って積極的に学んでいただきました。高知の女性の底力を感じました」との講評があり、頑張った受講生たちを労いました。

その後、就職相談のブースを構える、株式会社アイレップ、アビリティーセンター株式会社、株式会社With、株式会社コムニコ、ソウルドアウト株式会社、株式会社とさわ、レイシスソフトウエアーサービス株式会社の7社(五十音順)が自社の概要について説明し、「興味のある方はぜひブースへお越しください」と呼びかけました。

2.『アプリ開発人材育成講座(県内通学コース)』成果発表会 

今年で3回目の開講となる本講座は約600時間のカリキュラムで、Ruby言語を使ったプログラミング技術の習得やRuby on Railsを用いたサーバーの構築方法など、Webアプリの開発からサービス開始までの工程を学びます。

昨年度までは、対面のスクール形式で行っていましたが、新型コロナウイルス対策により、本年度はオンラインでの講座となりました。

この講座を実施した株式会社divのトレーナー 前田氏から、講座の内容や進め方について説明がありました。











「4か月の前半は基礎、応用を学び、基本的なWebアプリケーションが作れるようになりました。後半は、オリジナルアプリケーションの作成とチーム開発に取り組んでもらいました。
チーム開発は、3~4人で1つのチームを作り、合計5チームがフリマアプリを作成。フリマアプリには、新規登録、入力した情報の保存、商品出品など多くの複雑な機能があり、一人で作成するには時間と労力がかかりますので、それぞれの機能を分担して作ってもらいました。」との説明がありました。

【株式会社div】日本最大級のプログラミングスクールを運営。未経験からでも最先端テクノロジーを習得できるスクール「テックキャンプ プログラミング教養」や未経験からのエンジニア・デザイナー就職を叶える「テックキャンプ エンジニア転職」を通じて、人々が人生を変える機会を提供しています。これまでに20,000名以上が受講しています。

続いて、チーム開発についての発表からスタート。1チームずつ壇上に上がり、一人ずつ担当した機能、チーム開発に取り組む前と後で変わったこと、チーム開発で学んだことや得た経験について発表していきます。

多くのチームが悩んだのが、オンラインだけではコミュニケーションが深まらず、会って話すにもスケジュールを合わせるのが難しかったこと。「10月の中間発表会で顔を合わせてからはスムーズに進んだ」というチームもありました。

4か月間の学びとしては、「チームの足を引っ張らないよう学習時間を増やし、自分で解決する力が身に着いた」「自分とは違うコードの書き方を見ることでコードのバリエーションが増えた」「タスクの重さに応じた振り分けやメンバーを牽引する力、スケジュール調整力などマネジメント力がついた」など個人の成果もある中、最も多かったのが「他人が見てもわかりやすいコードを書くことが重要」「エラーも含め、作業や情報を共有することが大事」という声でした。

印象的だったのは、「一人でコードを書く方が気楽だと思っていたが、チームで協力する方が楽しいし、たくさん学べることがわかった」という意見。現場では必須となるチームワークについて、その大変さや楽しさを実感したようです。

続いて、個人で開発したオリジナルアプリについての発表です。今回は、29人の受講生のうち19人が会場で、3人があらかじめ撮影・提出した動画で発表しました。

オリジナルアプリは、タスク管理、日記、カレンダー、マンガのコレクション検索、PC上で作動するタイマー、自分の居場所とその周辺の情報を共有するSNSアプリなど多彩。自身の趣味のサイトや自社のサイト、社会課題の解決につなげたいという思いのサイト構築などもあり、学習したことを整理し、自分の思いを乗せて形にしていました。

講座を通して得たものとして、ITリテラシーの向上、継続することの大切さ、エンジニア思考の理解、わからないことを解決する力、仮説を立てて検証する力などが挙げられました。そして、多くの人が「プログラミングの楽しさがわかった」「これからも勉強を続けたい」と話していました。

『アプリ開発人材育成講座(県内通信コース)』成果発表会

今年初めての開講となったこのコースは、県内IT企業でも多く使われているJava言語を用いたプログラミング技術の習得やサーバーの構築方法など、サービスやシステムの開発などをオンラインで学ぶ講座で20人が受講しました。

講座を受け持ったコードキャンプ株式会社の下山雄大氏から、4か月間どのように学習を進めてきたのか、カリキュラムについて、

 











「前半は、ステップ1で準備体操としてHTMLとCSSでコーディングを学び、ステップ2でJavaの基礎、ステップ3でJavaサーブレット開発を行いました。後半は、エンジニアとしての活躍を想定し、チーム開発のプロセスを学んだ後、そこまでに学んだことを生かして個人でECサイトの開発を行いました。
 オンライン教科書と開発環境を提供し、自分でコードを書いて学習するスタイルですが、それをいくつかの方法で多面的に支援しています。現役エンジニア講師とのマンツーマン指導、19時から21時までのチャットサポート、好きな時に視聴可能なビデオ解説、土日のオンライン朝会などで皆さんとご一緒してきました。単なるプログラミング言語の学習だけでなく、エンジニアとして活躍していただくためのマインドセットや行動様式についてもアドバイスをしてきました。
 その集大成として、事務局で用意したごく簡単な(問題のある)ECサイトを、見た目の改善や機能追加など、1か月ほどかけて強化開発をしてもらいました。」との説明がありました。

【コードキャンプ株式会社】企業や自治体に向けての研修や、オンライン家庭教師などを行うプログラミングスクール。

受講生がECサイト開発の課題として取り組んだのは、「知っちゅう?高知」という、県産品の販売サイト。これをよりよいものにしていくために、さまざまな機能を追加したり、見やすいデザインにしたり、操作性がよくなったりするよう改良がされていました。

食材にレシピを組み合わせて、「おいしく食べるためのサイト」にした受講生や、「おみやげを売るサイト」にした受講生、「注文機能」にこだわった受講生、企画自体をアレンジして「旬のフルーツだけを扱うサイト」にした受講生や、野菜の価値について考えたことを形にした「傷もの・ハネものの野菜を扱うサイト」を考案した受講生など、スタート地点は同じでも、受講生それぞれの個性が出た成果発表となりました。

担任の志賀琢也氏は一人ひとりに対して、作成したサイトへのコメントとともに、「朝会でミスを共有してスピーディーに解決しようとしたところがよかった」「問題設定・問題解決の視点を持っているのがよい」など、学習期間中の学びの姿勢に対してもコメント。さらなる学びにつながる言葉を添えてフィードバックしました。















中でも、「これが出るたびに恐怖を感じた」、「頭が真っ白になってやる気をなくしてしまった」という受講生たちの困りごとの代表格であるエラーメッセージについて、「エラーメッセージはここ間違ってるから直してねという、開発者の味方。これが読めるようになったら、対話するようにプログラミングができるようになって楽しくなる。エラーメッセージは味方だと思って、大事に扱ってください」とアドバイスしました。

受講生からは、今回の講座のまとめとして「とにかくハードだった。講師の先生や仲間がいたおかげで修了できた」「大変だったが、やらされている感はなく楽しく学べた」「IT企業の仕事のイメージがついた」などと述べ、「今後の目標に向かってさらに勉強したい」と意欲を語りました。

最後に、講座に関わった講師陣から、短期集中で高いスキルを身に着けた受講生たちに労いと激励の言葉が贈られ、4か月におよんだ講座が終了しました。

その後、アプリ人材開発講座の通学コース・通信コース合同で、県内企業との面談・交流が行われました。

参加したのは、アビリティーセンター株式会社、e-Janネットワークス株式会社、株式会社オルトプラス高知、四国情報管理センター株式会社、ソウルドアウト株式会社、株式会社フォアフロントテクノロジー、レイシスソフトウエアーサービス株式会社の7社。(五十音順)

受講生たちは、それぞれ興味のある企業のブースを訪れ、求められるスキルや仕事の内容について熱心に耳を傾けていました。

全体を通した参加者の感想

・仕事をしていて子どももいるので、勉強時間の確保が大変でした。夕食の片づけが終わってから1時間は必ず勉強するようにしていました。週2回のメンターとの面談が「それまでここまでやっておかないと!」というリミットになり、モチベーションを維持することができました。学んだことは仕事にも生かせるので、そこでまたスキルを磨いていきたいです。

・難しい用語も多く、大変でしたが楽しく学べました。インスタグラムで発信しているものがあって、そのフォロワーの分析などができるようになりました。

・とにかく時間が足りなかったです。Slack(受講生同士のコミュニケーションツール)の中で、メンバーが「今日は○時間やるぞ!」と宣言していて、それを見て「自分も頑張らないと!」という気持ちになりました。彼らと切磋琢磨してここまで来られました。受講してよかったです。

・IT業界への転職を希望しています。仕事を辞めてのチャレンジだったので、一日8時間くらいは勉強していました。講座を受ける前は、何をどうやったらアプリが作れるのかまったくわからなかったですが、4か月学んだおかげで一人でアプリが作れるようになり、自信がつきました。これから小学校・中学校・高校でプログラミングの授業が必修になる中、会社でも当たり前のことになっていくのかなと思っています。修得できてよかったです。

・4か月は想像以上に長かったし、働きながらだったので大変でした。ですが、独学でできるものではないし、とても自費では受けられない高額な講座なので、とてもありがたかったです。会社でずっとプログラマーをやりたいと言っていましたが、未経験者に教えるのは会社的にもコストがかかるので、なかなか意見を聞いてもらえませんでした。ここで学んだおかげで、今はプログラムの仕事にも携わることができるようになりました。