高知県IT・コンテンツアカデミー

第3回は初のオンラインで開催! 東京ゲームショウへ向け、出品作制作中!その進捗は⁈

time 2020/07/06

第3回は初のオンラインで開催! 東京ゲームショウへ向け、出品作制作中!その進捗は⁈

今年1月に開講した第2期ゲームプログラマー育成講座。オンライン開催となる東京ゲームショウ2020へのエントリーを目指し、33人の学生たちがゲームエンジン「Unity」を使った作品制作に取り組んでいます。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、3月以降、集合型の講座は中止を余儀なくされ、第3回の講座はオンラインでの開催となりました。講師は引き続き、株式会社AVOCADOのスタッフ。日頃からゲームのプログラム開発を手掛けるプロフェッショナルたちです。

使用するのはweb会議ツールの「Zoom」とコミュニケーションツール「Slack」。 Zoomで講義をしながら、Slackのチャット上で質疑に応えていきます。

株式会社AVOCADO
高知市帯屋町に本社を構え、山口県と宮崎県にもオフィスを持つ、ゲームグラフィック制作事業や、ゲーム・VR/ARプログラム開発事業を手がける会社。monoAI technology 株式会社の100%子会社。高知市の本社には、VR体験スペース VR Avocaland Kochiもあり、30分1,000円、90分2,000円で、実際にVRを体験することができる。
創業:2017年(H29)8月
URL:http://avcd.co.jp/

初のオンライン講座がスタート

6月13日11時。Zoom上のミーティングルームに受講生が入室してきました。コーディネーターを務めるのは、AVOCADOの高橋さん。講師はおなじくAVOCADOの原田さん、菊川さん、山本さんです。

画面上に14人の受講生と講師陣が揃い、出欠を確認した後、初のオンライン講座がスタートしました。

今回のテーマは、「オブジェクト指向プログラミングを学ぼう」。

1.クラスとインスタンス

2.メモリ管理

3.データ構造

4.ソートアルゴリズム

4つの項目について、休憩をはさんでみっちり6時間学習します。

最初に、原田さんが示す手順に従って、必要なソフト「Unity」の新バージョンをダウンロード。さらに、今回題材とするゲーム「Karting Microgame」をダウンロードし、起動確認を行います。

受講者各々のパソコンのスペックによって、ダウンロードにかかる時間もまちまち。その間、原田さんがクラスとインスタンス、コントラクタなどについて説明します。

クラスを実体化してインスタンスを作成し、メモリに展開するという基本概念から、インスタンスの破棄とメモリの関係、メモリ管理の値型・参照型で気を付けることなど、実践に即したレクチャーです。

始まる前に、「オンラインでは一人ひとりの進度がわかりにくいので、随時声がけをして双方向を目指したい」と話していた高橋さん。1時間ほど経過したところで、「ダウンロードが完了した人はチャットで報告してください」と声をかけ、受講者の状況を確認。未完了の受講生がいることがわかりました。 「Zoom上で別室に案内しますので、画面共有しながらレクチャーを受けてください」と個別対応を行い、全員無事にUnity(Ver.2019.3)を起動することができました。

演習を含む、実践的なレクチャー

ブラウザ上でプログラミングの実行確認ができるオンライン実行環境「paiza.IO」を使って、実際に自分でプログラムコードを書き、動かしてみる演習も行いました。

原田さんが用意した課題は、「『Karting Microgame』のカートを動かして、壁に衝突した時にエフェクトを発生させる」というもの。各自トライした後、原田さんが自分のパソコンの画面を共有し、アセットから壁が砕け飛ぶようなイメージのエフェクトを読み込んで実装させる手順を説明しました。

「ここまで、みんなわかりますか?」と高橋さんが画面越しに問いかけます。受講生たちが頷く様子を確認し、「わからない人はどんどん質問してね」と、理解度を確認しながら進めていました。

1時間の昼休憩の後は、菊川さんからデータ構造についての講義です。ハッシュテーブルやツリー構造について、実際にどのような場面で使うとよいかなど実践的な例を交えて解説しました。

高橋さんから「ハッシュテーブルはどんな時に使うの?」「線形探索が速いケースとはどんな時?」などの質問があり、丁寧な回答にさらに理解が深まりました。

最後に原田さんがクイックソートなど、ソートアルゴリズムについて説明し、15時半に予定のカリキュラムが終了しました。

次に、高橋さんから、オンライン開催が検討されている東京ゲームショウについてのお話。当初から、9グループに分かれて進めているゲーム制作を続行し、9月24日のオンライン開催に臨みます。7月中旬にα版を、8月中旬にβ版を完成させることを目処に進め、9月14日頃を最終提出期限とすることを確認しました。

制作中のゲームについて、プロ目線のアドバイス

その後、各自進めているゲームについて、講師陣が個別相談を行いました。実際に制作途中の作品を見ながらアドバイスをしたり、困り事や悩み事に一緒に向き合ったり、中身の濃いオンラインミーティングとなりました。

初のオンライン講座について感想を聞いてみると、受講生たちの理解度がとても高いことがわかりました。「配列やリストなどは自分で学習しづらい内容だけど、理解が深まった」、「リストはゲームに役立つということがわかった」、「ハッシュタグについて、武器の名前から攻撃力を出せるなど具体的な使い方のイメージがわいた」、「C#を使ったことがなかったので勉強になった」、「新しいことを知ることができたので、開発中のゲームにおもしろい要素を追加したい」、「ソートは学校で習ったが忘れていた。思い出すことができた」など、実践に役立ったという声が聞かれました。

また、講師陣からは「講義中は一方的に話していると感じていたが、感想を聞くと伝わっていることがわかってよかった」、「受講生の飲み込みが速いことに驚いた」と、オンライン講座の成功を喜ぶとともに、「手を動かすことが大事。どんどん触って経験を積んでください」と受講者にエールが送られました。

オンラインでの講座は、自宅にいながら質の高い授業を受けられるだけでなく、画面を共有しながら意見交換することで、オフラインに負けない理解が得られました。わからないことはすぐに質問できる・回答を得られるようチャットを併用し、一人ひとりの進度に合わせてきめ細かなサポートを行うことで、各人が自分のペースで学ぶことができました。

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